故ブラザー阿部のみことばのおすそわけ(88)

12月17日、『ヤコブはマリアの夫ヨセフをもうけた。
このマリアからメシアと呼ばれるイエスが
お生まれになった。』 今日は、アブラハムから始まって続くイエスの誕生の
系図です。毎年、この箇所を読むたびに感じることが
あります。イエスさまは、私たちのために本当に、
お生まれになっのだと。2000年以上も前、光のうちに
天から降りてこられたのではなく、私たちと同じ姿で、
ヨセフさまとマリアさまの両親のもとに、お生まれに
なったことを思うのです。 産院でもなく、温かい病院でもなく、小さなベツ
レヘムの町で。両親がやっと探して与えられた、
牛と羊の匂いがする飼い葉桶の上で。 この場所は、私たちです。そんな風に思いたいです。 イエスさまをお迎えするのに、美しい場所は要りません。清い、心がこもった場所が必要なのです。 私たちの心、場所が、そのように準備出来たら素晴らしいですね。必ず、幼子のイエスさまは、喜んで
訪ねて下さいます。牛も、羊も、そして、羊飼いも、最初のイエスさまに出会ったのは、小さく、貧しい人たち
です。イエスさまは、その場所を大変愛しておられます。そして、イエスさまは、生涯を通して、
そのような生き方をなさいました。小さく、謙遜で、常に弱い人の立場に寄り添われたイエスさま。
本当に私たちは、感謝で一杯です。でも、強い人、権力ある人、財産のある人、そんな人たちにもイエスさまは、
寄り添いたいのです。了解いたしました。すべてを伝えております。大切なのは、その心を感じることです。
自分の強さで、弱い人々のことを感じることが出来なくなってしまうのです。世界には。たくさんのそんな
権力者がおられます。彼らの上に本当のクリスマスが、幼子イエスが訪れますように。