故ブラザー阿部のみことばのおすそわけ(63)

11月21日、聖マリアの奉献の記念日。ルカ福音書21章。
『この人は、乏しい中から持っている生活費を
全部入れたからである。』 今日は、このイエスの言葉に心が留まりました。 貧しいやもめの献金。本当に尊いです。 この話を黙想していたら、 私たちの毎日の
生活の中での、「精一杯」、「大切に」という、
二つのキーワードを考えました。 この貧しいやもめは、「乏しい中から全部」
イエスに差し出しました。 これほ、なかなか出来ることではありません。 献金のたとえではありませんが、私たちが、
毎日出会う人たち、知っている人、知らない人、
困っている人、久しぶりにであった人、
いろいろな場面があります。そんな時、私たちは、どのように接しているでしょうか。 このやもめのように、自分のすべてを差し出しているでしょうか。出会いの中で、その人の中に、
イエスを見つけているでしょうか。精一杯、そして大切に、その人に尽くしているでしょうか。 私も本当に自信がありません。もちろん、いつも、精一杯に生きることは出来ません。 でも、このやもめのように神さまにすべてを委ね、捧げる心は、本当に大切だと思うのです。 今日は、聖母マリアの奉献のお祝いです。マリア様が、天使のお告げを受けて、「この身になりますように」と
ご自分のすべてを捧げて、神さまに身を委ねたように、わたしたちも、少しでも、この心を学ぶことが
出来ますように。自分の一部を隣人に差し出すのではなく、心からの愛を込めて、大切にする。 考えて見ると、私たちのすべての力、能力は、神さまから頂いたもの自分分のものではありません。
それを、出し惜しみするのは、おかしいですね。 明日も、出会いの中で、イエスを感じ、頂いた恵みを惜しみなく与え尽くすことが出来ますように。 すべては、神さまから頂いたものなのですから。