故ブラザー阿部のみことばのおすそわけ(32)

10月17日。聖イグナチオ(アンチオケ)司教殉教者の記念日。ルカ福音書12章。

「愚かな者よ、今夜お前の命は取り上げられる。お前が用意した物は、いったい誰の物になるのか」と言われた。自分のために富を積んでも、神の前に豊かにならない者は、この通りだ」

 

今日は、福音書のイエスの厳しい言葉を考えてみました。今日のイエスのたとえは、わたしたちにとって、厳しいものですが、本当に大切なメッセージです。

 

わたしたちの生涯は、何のためにあるのでしょうか。今日の福音は、「天国に宝を積むこと」がメッセージです。わたしたちの目指す到達点は、天の国です。イエスの慈しみと愛のみ腕に抱かれることです。こんなに素晴らしい目標ほかにあるでしょうか。ただ、この素晴らしい天国の宝を得るためには、わたしたちの生き方が大切です。

 

今日の入祭唱に素晴らしい教えがあります。

「わたしはキリストとともに十字架に付けられた。わたしを愛して身を渡された神の子への信仰によってわたしは生きている。もはや、わたしが生きているのではなく、キリストがわたしのうちに生きておられる」

 

🎵キリストにはかえられません。世の宝もまた富も。このお方が私に代わって死んだゆえです。世の楽しみよ去れ、世の誉れよ行け、キリストにはかえられません。世の何ものも。🎵何ものにもかえられないキリストを見つめて生きたいですね。