故ブラザー阿部のみことばのおすそわけ(29)

10月14日

ルカ福音書12章。「5羽の雀が一アサリオンで売られているではないか。だが、その一羽さえ神がお忘れになることはない」

 

今日は、この言葉に心惹かれました。修道院の食堂は、庭に面していて癒されながら食事をしています。今は柿が実っています。なかなか庭の手入れは大変ですが、緑は本当に素晴らしいです。一年中、そこには、雀がきます。ガラス越しなので安心して遊んでいます。

 

今日の福音は、この雀さえ、神さまに祝福されているという話ですが、神さまの計り知れない愛を感じます。そして、神さまは、わたしたちの髪の1本までもご存じなのです。わたしたちは、いつもその神さまに守られているのです。私たちは、毎日、いろいろなことで悩んでいます。楽しいこともたくさんありますが、人間関係、小さな争い、心のすれ違いに悩み、苦しみます。そんなときこそ、今日のことばを思い出しましょう。神さまに信頼しましょう。わたしたちのすべてをご存じで慈しみと憐みのうちに守ってくださる主に委ねましょう。そして、この愛をいっぱいに受けて、周りの人に分け与えることができますように。それが、わたしたちへの神さまの贖いなのです。

 

今日の集会祈願から祈ります。全能永遠の神よ、あなたの恵みは限りなく、人の思いをはるかに超えて、世界の上に注がれます。私たちを罪の重荷から解放し、誠の自由に導いてください。聖霊の交わりのなかであなたと共に世に生き、支配しておられる主イエス・キリストによって、アーメン。