故ブラザー阿部のみことばのおすそわけ(28)

10月13日。エフェソの信徒への手紙1

「天地創造の前に神はわたしたちを愛して、ご自分の前で聖なる者、汚れのない者にしようとキリストにおいて、お選びになりました」

 

今日は、このパウロの言葉を選びました。わたしたちの救いは、天地創造の前から計画されているのです。

そして今、わたしたちは、その救いの恵みに与っているのです。

「わたしたちは、この御子において、その血によって贖われ、罪を許されました。これは、神の豊かな恵みによるものです」

神さまはわたしたちを造られたとき、すべての人が、神さまの救いの恵みにあずからせるためでした。そして、永遠の命に入ることを目的として、この世に私たちは生まれたのです。すべての人が、神さまの腕のなかに包まれることが、神さまの最終的な慈しみ溢れた望みなのです。こんなに素晴らしい恵みのなかで生きるわたしたちは、その恵みを感じないではいられないのです。拝領祈願には、マタイ25章の34節があります。フランシスコ会訳の聖書で読んでみましょう。

「私の父に祝福された人たち、さあ、世の初めからあなた方のために用意されている国を受け継ぎなさい」

これは最後の審判のときに、神さまの前に立つとき、神さまによって二つに分けられ、その片側の人たちに向かって言われる神さまのことばです。本当にわたしたちは、神さまの前にたつときに、このように言われたいですね。私たちの毎日の歩みが神さまに抱かれ、永遠の命に生きるための歩みでありますように。そして、そのように神さまは、わたしたちに望んでおられるのです。