年間第28主日。使徒パウロの2テモテへの手紙2章
「わたしたちは、キリストとともに死んだのなら、キリストとともに生きるようになる。耐え忍ぶなら、キリストとともに支配するようになる。否むならキリストもわたしたちを否まれる」
今日もパウロの言葉を選びました。
「愛する者よ、イエス・キリストのことを思い起こしなさい」で始まる今日のパウロの言葉は確信に満ちています。パウロのキリストへの信頼と信仰は確信そのものです。イエス・キリストとともに歩むこと以外に自分の道はない。自分の宣教はあり得ない。というパウロの思いにつながっています。わたしたちが、この言葉をしっかりかみしめるならば、死は恐れることはありません。キリストとともに生きることでキリストと永遠に生きるようになるからです。耐え忍ぶなら、キリストとともに生きることことができるのです。そして、わたしたちの方からキリストを否むことがなければ、キリストは豊かな恵みでわたしたちを受け入れ、満たしてくださるのです。パウロは語ります。「この福音のためにわたしは苦しみを受け、ついに犯罪人のように鎖に繋がれています。だから、わたしは選ばれた人々のために、あらゆることを耐え忍んでいます」
本当にパウロの歩みは、わたしたちの模範ですね。わたしたちがキリストを否まない限り、キリストは豊かな愛と憐みでわたしたちをつつんでくださることを信じ、信頼して歩みましょう。罪は、わたしたち自ら、神さまから離れてしまうこと。神さまはいつでもわたしたちの改心をあの放蕩息子の父の心で待ち続けておられるのです。神さまが離れるのではなく、わたしたちが離れることが罪なのです。神さまの慈しみは永遠です。信頼を失うことなく歩みましょう。