故ブラザー阿部のみことばのおすそわけ(20)

10月5日。ルカ福音書11章。

 

 

「父よ、み名が尊ばれますように。み国がきますように。わたくしたちに日々の糧を日ごとに与えてください。わたくしたちの罪を許してください。わたくしたちもわたくしたちに負い目のある者をすべて許しますから。わたくしたちを誘惑に陥らないように導いてください」

 

今日は、イエスの教えてくださった「主の祈り」を考えてみました。聖書の訳は、フランシスコ会の訳を使いました。この訳の方が、柔らかく、心に響きますから。この祈りは、わたしたちが毎日よく唱える「主の祈り」のもとになっている祈りです。

 

そして、キリストに倣って生きるわたしたちには、とっても大切な祈りです。わたしたちが毎日唱える祈りは、この祈りが基本にならなければならないと思います。まず、天の御父である神さまを崇めること、そして、天の国をただひたすらに待ち望むこと、天の国はわたしたちの永遠の到達点ですから。そして、わたしたちに、永遠の生命を与えてくださる神さまに願うこ

(「祈る少女」ロベルト・フェラッティ)

 

と。この永遠の命の信仰がなければ、わたしたちの生きている意味がありませんから。そして、その恵みにわたしたちは生かされているのです。そして、わたしたちは、あなたからの罪の許しを頂いて、また新たに立ち上がれるのです。そのために、わたしたちが、互いに愛し合い、許しあうことが必要です。神さまと私、それだけでは足りないのです。それは、自分中心の小さな心です。神さまの思いは、すべての人が救われること、そのお手伝いをわたしたちが担っているのですから。この祈りはすばらしい祈りです。神さまから頂いたのですから、当然ですよね。明日は、この祈りを共に味わい、生きるわたしたちでありたいですね。そして、明日だけはなく、ず~っと。でも、大変には思わないでくださいね。神さまの導きがあれば、大丈夫です。ともに一歩ずつ歩みましょう。