10月3日。ルカ福音書10章。
「では、私の隣人とはだれですか」
今日は、この言葉を考えてみました。この10章は、たくさん心に響きましたが、短い言葉で、この言葉にしました。この後に、有名な「善きサマリア人のたとえ」が続きます。そして、このたとえを、話すきっかけはイエスの子の言葉です。
「心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。また、隣人を自分のように愛しなさい」
聖書のなかでも、特に大切な言葉です。この言葉を実行することは、キリストに倣って歩むことそのものになります。今日の福音は、説明が要りません。ルカ福音書の10章25節から37節をゆっくり味わってみてください。わたしの拙い言葉はいらないかもしれません。でも、やっぱり小さな小さな分かち合い。この聖書のたとえの中に出てくるサマリア人が倒れている人をそれも自分たちと敵対している人を隣人として開放し、愛を注いだこと。本当にわたしたち、キリスト
(「善きサマリア人」レンブラント)
に倣う者にとって大切な考えです。わたしたちは、そのように苦しむ人もですが、その人たちだけではなく、まず、わたしのそばにいて、関わりの深い人から愛の行いを始めましょう。遠くの苦しむ隣人を助けても私のそばにいる大切な人を忘れてはなりません。その人を大切に愛さなければ、遠くの隣人を愛してもその愛は、神さまの前では本当の愛とは呼べません。ます、すぐそばにいる人々に愛を注ぐこと、これがなければ、どんなに素晴らしい行いも無に等しいものとなるでしょう。明日も自分の周りにいる人を大切に、そして、その愛の輪がすべての人々に広がりますように。