ネット巡礼~岡山鳥取地区倉敷協働体~

カトリック水島教会

水島教会は196410月に献堂された「若い教会」です。

1964年といえば、東京でオリンピックが開かれた年であり、

高度経済成長期の只中、水島は工業地帯として発展し、

働く若者で活気あふれていました。

そこに淳心会の神父様方が福音を告げ知らせるために来られたのでした。

水島教会は淳心会の神父様方によって創立され、育てられた教会です。

 1993年に淳心会によって倉敷教会、玉島教会と共に倉敷ブロック

共同宣教司牧が始められました。2018年までの25年間、3教会は3

4人の時も)の神父様に司牧され種々の活動を共にしてきました。

その後倉敷ブロックが廃止され、笠岡教会も加わって倉敷協働体となりました。

2020年からはロイ神父様が主任司祭に任命され、

共同司牧から離れて再スタートしたところです。

 ベトナム人のロイ神父様が赴任されたことによりベトナム人青年たちが

多く集うようになりました。夏祭りやチャリティバザー、大掃除など

若い人たちの力に大いに助けられています。

久しくなかった結婚式や洗礼式も行われるようになりました。

毎月、第1日曜日には日本語、ベトナム語、英語による多言語ミサが捧げられ、

彼らとの交流を楽しんでいます。

 

 また水島教会のお隣には、汚れなきマリアのクラレチアン宣教修道女会の

修道院があり修道院経営のマリア幼稚園があります。

クラレチアン宣教修道会は1855年、キューバにおいて、

聖アントニオ・マリア・クラレとマリア・アント二ア・パリスに

よって創立されました。その後全世界に拡がり、

日本には1955年高槻市をはじめ千葉県市原市、倉敷市、

東南アジアの国々にまで拡がってきました。

水島には19687月、当時の主任司祭スメット神父様の依頼で、

マリア幼稚園を設立しました。2018年に50周年を迎えました。

園児たちはモンテッソーリ教育の中で、神様に祈る心、感謝する心、

共に助け合う心、命の大切さを学んでいます。

子どもたちを通して多くの人々にキリストの愛を伝え続けています。

また、教会において子どもたちの洗礼や初聖体の準備、聖書の集いなど、

信徒と共に働き、宣教活動に励んでいます。

 

 日本人信徒の高齢化・少子化で昔の賑わいはありません。

ベトナムやフィリピンから日本に働きに来ている若者たちと力を合わせ、

共に喜びをもって福音を生き、伝えていきたいと願っています。

今年はコロナ禍で夏祭りもチャリティバザーもできず、

思うように交わりが持てませんが、教会が彼らの憩いの場所となり、

彼らの存在が私たちの教会活動の力となりますように。

創立100周年に向かって歩みを進めている広島教区の一員として、

新しい福音宣教に共にチャレンジしていきたいと思います。