津山教会便り 6月号

神への証し


もうすぐ梅雨に入りますが、その間にも太陽が度々顔を見せてくれるでしょう。そしていまは本当に気持ちのいい時季です。平和な日本において、私たちは色々 な面において恵まれています。残念ながら世界のどこでもそうとは言えません。毎日のように新聞紙上等では、戦争・自爆テロ・飛行機の謎の事故・劣悪な船や 過剰な難民の乗船による多くの事故により罪のない大人や子どもたちさえも犠牲者となっています。今まで地中海だけでも1万人以上の犠牲者が出ています。
 21世紀になってもある宗教のリーダたちは、このような事を神のみむねのように正当化しようとしています。彼らは旧約聖書を認め、モーセが述べている 「十戒」の中の殺してはいけないという掟を知っています。そしてまた全ての人の心に刻み込まれている掟なのに、各地でそれを無視した行いをしています。
 だから、私たちキリスト信者は神についてのもっと正しい観念、つまりはイエスが教えて下さった観念を広めていかなければなりません。これは、愛・許しあ い・憐れみ・献身的な奉仕の事です。私たちキリスト信者は、毎日曜日のミサによって少しずつこの観念を深めていく恵みが与えられます。近いうちにミサに よって、このイエスの神についての教えを証しする機会が与えられます。その機会の事を説明します。今年、私がかつて所属していた「セレスティナ合唱団」が フォレのミサ曲を歌いました。合唱団のメンバーはキリスト信者でない人たちの方が多いのですが、彼らは「ミサとは何ですか。」と不思議がって、「一度ミサ で歌いたい。」と言いました。コーラスのマネージャが私に連絡してきて、「津山教会で歌わせていただけないか。」と尋ねてきました。私はすぐ承諾しまし た。ミサは『三位一体』の神を賛美する祭儀です。少しでもそこで神様の愛を説明できるいい機会ではないかと思いました。信者たちの敬虔な祈りと礼拝も素晴 らしい証しとなります。
合唱団はグノーのミサ曲の幾つかの曲を歌う予定です。皆さん26日のミサにそろって与りイエスのメッセージの証しをたてましょう。

カトリック津山教会30周年記念誌

 昭和59年発刊の古い冊子ですがご紹介いたします。