みことばのおすそわけ(7)

9月22日。コヘレトの言葉1章

 

「コヘレトは言う。なんという空しさ、なんという空しさ、すべては空しい」

 

 今日の聖書の箇所は、第一朗読も福音書も私たちの生活の糧として、なにを選ぼうかと迷いました。

 第一朗読のコヘレトの言葉を選んでみました。この「空しさ」という言葉から続くみことばは、すべて希望を見いだせないような文章が続きます。

 イエスが到来する以前の旧約聖書だとしてもです。

このみ言葉からわたしたちの糧となるものを考えてみました。わたしたちの神に向かって歩む生活は、神さまの照らし、導きがなければ、すべてこのように希望のないものなのでしょう。すべてに意味を見出すものは、神への信頼、神からの恵み、神への希望なのです。毎日の小さな繰り返しも神さまによって意味あるものとなるのです。答唱詩編52の今日歌われる詩編は、今日のみ言葉の意味を深めるのにふさわしいので、ご紹介します。

 

「神のはからいは」

 

(答)神のはからいは限りなく生涯わたしはそのなかに生きる

 

主よ、あなたは代々にわたって、わたしたちの住まい。世界が造られる前から、永遠にあなたは神。朝ごとにあなたのいつくしみを注ぎ、日々わたしたちによろこびの歌を歌わせてください。(答)

 

あなたの目には、千年も過ぎ去った1日のよう、夜回りのひとときに過ぎない。人の命は草のよう、明日には花を開くが夕べにはしおれて枯れる(答)

 

今日はまずこのコヘレトの言葉をゆっくり味わってみてください。この世がいかに「空しさ」に満ち溢れているかを感じてください。このなかに生きるわたしたちの生涯を振り返ってみてください。

 

わたしたちの生涯が神のみこころ、救い、恵みに沿った生き方でありますように。


1月16日に帰天されたブラザー阿部真理は、昨年から「みことばのおすそわけ」として、

メッセージを最期の数日前までラインで配信してくれていました。帰天される4カ月前

9月15日からのメッセージをここでみなさんと少しずつ分かち合いたいと思います。