みことばのおすそわけ(6)

9月20日。聖アンドレ金と同志殉教者の記念日。

ルカ福音書8章。

 

「わたしの母、兄弟とは、神の言葉を聞いて行う人たちのことである」

 

 今日はこのイエスの言葉を考えてみました。一見イエスは冷たい態度をとっているように思われます。

マリア様や親戚たちが会いにきているのに、冷たい言葉に感じます。もちろん、イエスは、母や親せきを軽んじているわけではありません。最も大切なものは何なのかを弟子たちに教えたかったのでしょう。

 

 わたしたち、キリストに倣って生きる生き方には、いろいろな「選択」があります。今、一番大切なものは何か、神さまはなにを求めておられるのか。わたしたちは、本当に大切なものはなにかの選択をいつも求められています。第一朗読の箴言の書21章にこう書かれています。

「神に従い、正義を行うことは、いけにえを捧げることよりも、主に喜ばれる」

どんなに素晴らしい行いも神さまのみ心に叶うものでなければ、神の前に空しいものとなるのです。また、「弱い人の叫びに耳を閉ざすものは、自分が呼び求めるときがきても答えは得られません」

 

今日は、選択について考えてみました。選択は本当に難しいです。どちらかが悪いことならすぐわかりますが、どちらも喜ばれるときに、どちらを選んだらよいのでしょうか。わたしは、いつも悩みます。ただ、先にきた方からしていかないときもあります。そして、大切なことが本当に小さな目立たない事柄のときもあります。でも、そんなとき、もし順番が違ってもひとつひとつに心を込めることです。確かに一番大切なことは、ただ一つですが、互いの気持ちも大切に、そして、ひとりひとりを大切にして選んでいきたいですね。たくさんのかかわりの中で、選択しながら、神さまからの笑顔を大切にして歩みたいですね。


1月16日に帰天されたブラザー阿部真理は、昨年から「みことばのおすそわけ」として、

メッセージを最期の数日前までラインで配信してくれていました。帰天される4カ月前

9月15日からのメッセージをここでみなさんと少しずつ分かち合いたいと思います。